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入院・手術実績

入院・手術実績

外来・入院実績

単位:人

外来患者延べ数
入院患者数
2020年度
29,537
1,132
2021年度
33,817
1,173
2022年度
36,835
1,070
2023年度
35,980
1,128
耳鼻科の主病棟はE4病棟です。入院の場合は、大部屋(原則6人)と3人部屋、個室(共に差額ベッド代有)があり、入院時に患者さんのご希望になるべく沿うかたちで対応させていただきます。(満床の際は希望にお応えできないこともあります)
外来患者数は年々増加傾向を認めており、とくに紹介患者数の増加が顕著です。

手術実績(年間症例数)

単位:件

耳科手術
鼻科手術
頭頸部手術
2020年度
169
375
    悪性腫瘍:132(うち再建手術40件)
    良性腫瘍:98
2021年度
176
420
    悪性腫瘍:135(うち再建手術46件)
    良性腫瘍:73
2022年度
162
487
    悪性腫瘍:99(うち再建手術38件)
    良性腫瘍:81
2023年度
170
(うち人工内耳手術 8件)
579
    悪性腫瘍:117(うち再建手術36件)
    良性腫瘍:88
    甲状腺悪性:34
    甲状腺良性:37
手術の様子
手術の様子
手術の様子

具体的な疾患と治療法

手術に関しては、全国の耳鼻咽喉科医師対象の手術研修会でインストラクターを行っている、極めて高い診療技術を持ったスタッフによる質の高い医療を提供しています。
とくに耳科および鼻科領域では、日本耳科学会並びに日本鼻科学会手術指導医制度認可研修施設に認定されており、当院での研修により今後手術指導医の取得が可能となりました。具体的な疾患とその治療法については以下のとおりです。
耳科領域
耳科領域

  • 真珠腫性中耳炎:基本的に外耳道後壁を保存する手術を行います。外耳道と呼ばれる耳の穴から鼓膜までの形態が維持されますので、術後のトラブルが少なく、手入れの必要が少ない利点があります。最近ではハイビジョン内視鏡を併用することで真珠腫の取り残しがないよう、手術の精度を高めており、聴力改善に関してはアブミ骨が残存している場合は70%以上の成功率を認めています。
  • 癒着性中耳炎:難治として知られている癒着性中耳炎ですが、耳介軟骨を用いた鼓膜形成術を行い、再癒着を防止する術式をとることにより良好な成績を得ています。
  • 耳硬化症:テフロンピストンワイヤーを用いたアブミ骨手術を行います。90%以上の症例で、ほぼ正常に近く聴力は改善します。基本的に炭酸ガスレーザーを用い、手術合併症の少ないより低侵襲な手術を行っています。
  • 高度感音難聴:両側耳の高度感音難聴症例に対しては人工内耳埋込み術を行います。
  • 小児難聴:県内では数少ない施設しか小児に対する難聴には対応していません。言語習得に支障をきたさないよう難聴の早期発見・早期治療を目指し、小児に特化した専門外来を新設しました。近隣の療育施設とも提携し、診療ネットワークを構築して診療に当たっています。
鼻科領域
鼻科領域

  • 慢性副鼻腔炎、副鼻腔嚢胞:全例で内視鏡を用いた鼻内鼻副鼻腔手術を行います。再手術症例や多発する副鼻腔嚢胞など解剖学的に手術が困難な症例に対してはナビゲーションシステムを用い、安全かつ的確な手術を行います。
  • アレルギー性鼻炎:タービネートブレードを用いた下甲介粘膜下組織除去術や、後鼻神経切断術などの手術療法を行います。手術治療以外の根治的な治療としては原因抗原を同定したうえでの舌下免疫治療も行っています。患者さんの症状と臨床所見に応じた治療を判断しますので、アレルギー性鼻炎でお悩みの患者さんはご相談ください。
  • 頭蓋底腫瘍、鼻腔腫瘍、鼻涙管狭窄、眼窩底骨折:脳神経外科、形成外科、眼科など他科との連携が必要な疾患に関しても積極的に内視鏡での低侵襲手術を行っています。
頭頸部領域
頭頸部領域

  • 悪性腫瘍に対する手術では口腔や咽頭の欠損に対して皮弁や遊離空腸を移植したり、下顎骨や上顎骨の切除後に腓骨を移植したりするなど、困難な手術に対しても年間30件程度は形成外科や外科などとチームを組み、遊離皮弁や遊離空腸を用いた再建術を行っています。
    大胸筋皮弁やDP皮弁を用いた再建術も症例に応じて積極的に行っており、その結果従来は社会復帰が難しかった患者さんのQOLも向上しています。
  • 疾患や進行度に応じて放射線治療や化学療法、分子標的薬治療も取り入れ、集学的治療も積極的に行っています。放射線科と協力し、2021年度の根治放射線治療は約62件(うち49件は抗がん剤併用放射線治療)を実施し、良好な成績を得ています。
  • 周術期や術後もしくは放射線治療中には、リハビリテーション科、歯科、精神神経科などと協力し、悪性腫瘍に対する治療後になるべく早期に社会復帰できるよう、リハビリテーションや口腔ケア、精神ケアなども積極的に実施しています。
    また大学病院の特徴を生かし循環器科、腎臓内科、消化器内科などと協力し、合併症がある患者さんや高齢者の手術加療を含めた治療も積極的に行っています。
主要機器
ハイブリッドナビゲーションシステム/ハイビジョン内視鏡システム/4Kカメラコントロールユニット/3Dハイビジョン顕微鏡/マイクロデブリッター/炭酸ガスレーザー/高周波電気凝固装置(コブレーター)
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